モチベーションアップの効果


私たちは人と話をしていて、相手が関心をもって
一生懸命聴いてくれているのを感じると
「自分の話は聴いてもらうだけの価値がある」と思い
そんな話をする自分は価値のある人間だと受け止めます。

その逆に、無視されたり関心をもたれていないと感じると
相手への失望や怒りと同時に、自分の話はおもしろくない
つまり価値がないと思い、そんな自分は(相手から見て)
価値がない人間なのだと受け止めてしまいます。
つまり「傾聴」されるだけでも充分認められた(「承認」された)
と思うわけです。直接的に「褒め言葉」をもらうと
さらに承認のインパクトは強くなります。

傾聴され承認されることで、私たちは
自分の決断や行動が間違っていないと感じて自信を高めます。
「やっていいんだ」と安心するわけです。
そしてその安心感が、次の行動への怖さをなくし
「(今度も)きっとうまくいく」という自信をもたらすのです。
モチベーションが上がり、維持されるのです。

「経営者は孤独である」とよくいわれますが
それは心許せる人がいない寂しい人というわけではなく
会社の最終意思決定をしなくてはいけない
誰も代わってくれる人のいない立場に置かれているということです。
実際私は経営者のコーチングを多く手がけてきましたが
生の声として、「自分の判断や行動は、間違っているのではないか」
「自分は、経営者としての能力がないのではないか」

絶えず自問自答しており、また
「経営者だって、褒めたり認めたりしてもらいたい」
と望んでいることを、何人もの方から伺いました。

特に、ランチェスター戦略を実践しようとすると
経営者は「これでいいのだろうか?」という不安感
もっというと「恐怖感」に襲われます。
というのは、ランチェスター戦略では、絞り込みが不可欠だからです。

ランチェスターでは、小さい市場でいいから「1番」になることをめざします。
なぜならお客さんは「1番」のものを求めるという性質があるので
「1番」になるとお客さんが苦もなくドンドン増えるという現象が起こり
仮に売上高は現状維持でも顧客獲得コストと顧客維持コストが下がる…
要するにとても儲かるようになるからです。
ところが小さな会社は、経営資源も少ない。
少ないものをあちこちに分散投資したのでは
結局どこも負けで「1番」が1つも作れない
ということに終わってしまいます。
そのため、商品・地域・客層を、狭く狭く絞り込むこと
ナンバーワンになるための必要不可欠な条件となります。

そこで絞込みをしようとするわけですが
それはすごく苦しいことなのです。
「商品を絞ると、仕事がなくなって社員を食べさせていけないのでは…」
「客層を絞ると、お客さんが減るのでは…」
「地域を絞ると、チャンスの多そうな大都会での仕事を逃すのでは…」

こう思うのは当然です。
だから、理屈では分かっていても
体が動かない、行動ができない
のです。

この恐怖に打ち勝ち、行動するには
「大丈夫! その戦略で行きましょう!」と
力強く背中を押してくれる存在が必要なのです。
それが、コーチです。

経営者に、自信をもたせ、意思決定の後押しをするのは
経営コーチの大切な役目です。

私も一度、経営コーチングを受けてみる