コミットメントの効果
コミットメントという言葉は
カルロス・ゴーン氏のおかげでずいぶん有名になりました。
commitmentの和訳は「かかわり合い、肩入れ」ですが
彼は「有言実行型の必達目標」といった意味合いで使っています。
日本の企業では目標といってもスローガンのようなもので
未達でも責任を問われることはあまりないのですが
日産自動車では1999年発表の日産リバイバルプランが達成できない場合
ゴーン氏以下経営陣は全員退陣することを公約していました。
また、ソニーの経営陣が利益目標を発表したとき
社外取締役としてゴーン氏が「その目標はコミットメントか?」と問い
経営陣をたじろがせたこともあります。
コミットメントとは
「この目標を、いつまでに、これだけ達成する」というように
自他に対して明確に約束し、自ら退路を断つという
強い決意をもった目標のことといっていいでしょう。
コーチングでは宿題ともいうのですが
あなた自身が「これをいつまでにやる」と決めてコーチに約束し
次のセッションで確認してもらうということをします。
やらなかったから、できなかったからといってコーチは
責任を追及し詰問するということはしませんが
コーチからのチェックが入ると思ったら
「コーチに言った手前、やらなくてはいけない」と必死になります。
そうすると行動が促進され、目標達成の確度が高まるのです。
よほど意志の力が強ければ別ですが、自己管理には限界があります。
ゴーン氏でさえ、それを認識し、半強制状態を自発的に創ったのです。
社員には管理者がおり、指示されたことや
自分でやると決めたことをしなければ責任を問われます。
経営者には管理者がいませんが、サボると社員に示しがつきません。
社長が率先して約束を破るようでは、社員はついてきませんし
それでは経営もうまくいかなくなるでしょう。
そんなことにならないように、意志の力を強くするように訓練することも大切ですが
経営コーチを管理者がわりにうまく使って
目標管理・行動管理をさせるほうが有効でラクではないでしょうか。
実際、私がコーチングしている経営者の中にも
「サボらないように、コーチに管理して欲しい」
というニーズをもっている方が何人もおられます。