ナンバーワンになるとこうなる
私は、発行部数日本一の読売新聞(大阪本社版)2005年10月16日付
「ベンチャー新世紀」に、大きな写真つきで紹介されました。
ご覧になりましたか?
最初、記者から電話が来て「取材したい」といわれたとき
どうして私を取材先にお選びになったのか、不思議でした。
関西で活躍しているコーチは、私以外にも何人もおられるからです。
その中には「国際コーチ連盟認定コーチ」という国際的な最高資格保持者もあれば
本を出した方や雑誌に登場した方、あちこちで講演をなさっている方もおられます。
記者が来られたとき、訊いてみました。
「どうやって私を見つけたんですか?」。
「ホームページです。」
「でも、『コーチング』で検索してもなかなか出てこないでしょう?」
「『大阪』と『コーチング』で検索したかな?と思います。」
なるほど。
グーグルで「コーチング」と検索すると弊社のホームページは100位以下。
ところが「大阪」と「コーチング」という2語で検索してみると
時期により順位は変動しますが、2006年9月8日時点では、6位。
1位から5位は、コーチ紹介サイト(ポータルサイト)や
生徒を多数集めることを狙った講座ですから
コーチングを「する」ことを専門として開業しているコーチの中では
大阪ナンバーワンといって過言でないでしょう。
ナンバーワンになると、いろいろないいことが起こります。
というより、ナンバーワンをめざして戦略を打っていくだけで
しばらくすると、これらの現象が、起こり始めます。
- トップブランドやオンリーワンのユニーク商品を探している
オピニオンリーダー的なお客さんの目に留まり
フォロワー的なお客さんに勧めてくれる。
つまりあなたの会社や商品をブランドにしてくれる - ブランドになると、2位以下が繰り広げる価格競争に巻き込まれずに
自分の土俵で横綱相撲ができる。
つまり価格から取引条件、業界慣習、商品トレンドまで
全てあなたが決定権を握れる - 倒産した会社のお客さんや、他社にクレームや不満をもったお客さんが
紹介されたり自分で見つけてきたりして、あなたのところに流れてくる - お客さんや知り合い、街の人が、勝手にあなたの会社・お店や商品を
紹介してくれる。つまりクチコミが起こる - お客さんや業界団体、公的機関、さらに同業者までもが
あなたを「専門家」、「エキスパート」として信頼・尊敬してくれる。
しまいには講師やコンサルタントというサイドビジネスの依頼が来る - お金を出さなくても、マスコミが「取材させてくれ」と依頼してきて
タダで宣伝してくれる。「○○新聞に掲載されました」とHPや会社案内に書くと
世間から立派な会社と思われ、社員も誇りをもつ - お客さんから見て、他に代わるものがないオンリーワンな存在になるので
他社に浮気されない。つまり固定客化ができて顧客維持コストも下がる
そうです。
今回、この中の
タダで宣伝してくれる
が起こったのです。
それはなぜでしょうか?
弊社は、ランチェスター戦略にのっとって
- 商品=ランチェスターを共通思考基盤とした経営コーチング
- 地域=大阪都心にある起業家の活気あふれるベンチャーオフィスに立地
- 客層=ナンバーワンをめざす小さな会社の経営者
「コーチ」業界全体でナンバーワンになることをいきなりめざすのではなく
「大阪」で、それも「小さな会社の経営者」を対象にしているコーチで
まずはナンバーワンになることをめざしているわけです。
そのために私は、関東や九州はおろか、兵庫も京都もあきらめ
大手企業での研修も、一般社会人へのコーチングも狙うのをやめました。
にもかかわらず、近隣他府県のお客様も来ますし、会社員ですがダメですか?
という依頼はなくなっていませんよ。
その結果が「大阪」と「コーチング」という2語検索で検索上位にヒットし
それを見て取材が来た、ということなのです。
ヒトもカネも乏しいという「条件」に「目標」を合わせ
全国展開していて、幅広い層を相手にしている企業との正面衝突を
あえて避けたわけです。
経営学の有名なセオリーに「組織は戦略に従う」(アルフレッド・D・チャンドラーJr. )
というのがありますが、ランチェスター戦略では
「手段に目標を合わせる」がセオリー。
目標を立て戦略を構築し、それに従って柔軟に組織を組み替えるというのは
理想的ではあるのですが、ヒトもカネも充分にある大企業だからできること。
ヒトもカネもない、小さな会社は、マネをしたらいけません。
今の経営資源でも勝てる市場でナンバーワンになる。
これを目標にすえるべきです。
そのために必要なのは
絞りに絞り込んで、はずれたものは追いかけるのをやめるという思い切り
なのだと思います。
私が大阪の小さな会社に絞り込み、それ以外をあきらめたように。
私はコーチングのお客様に、しょっちゅう「絞り込め、絞り込め」といいます。
何度も何度も言わないと、絞込みからはずれたものに目が行って
ふらふらと、そちらに行ってしまいそうになるからです。
なので、最近では自分のことを「絞り込め大魔神」(笑)と名乗っているくらいです。