人材の見極めに悩んでいます
人材派遣会社を起業した者です。おかげさまで顧客企業はかなりできたのですが、派遣する人材の確保で苦労しています。
数の確保も問題ですが、派遣先要望に応えられる、人材の質の見極めが難しいのです。
モチベーションをあげるためにいろいろ行っていますが、なかなかうまくいきません。
こちらで早い段階で決断してダメな人は見切りをつけるか、あきらめず教育し続けるか迷ってます。
後者をやり続けるには非常にパワーが必要で体力も使いますが、人材不足が懸念されている中、あまりあきらめが早いと数の面で苦しむかもしれず、悩んでいます。
貴社では、人材派遣をなさっているのですね。
ということは、ここでいう「人材」は会社にとっては「商品」です。
一般の会社でも、人材の質が今後ますます重要になってくると思っています。
そのためには、経営者が、自社のなりたい姿とも合わせて、望む人材像を明確にする必要があります。
「なんでもええから仕事手伝ってくれる人」と思えば、そういう人しか来ません。
「月給いくら、待遇はこんな感じ。給料分働け」と思えば、お金の欲しい人しか来ません。
「こういう能力のある人、こういう仕事ができる人」と思えば、
自分の能力を伸ばすことだけが目的で、お客さんのほうを向いて仕事をしない人しか来ません。
経営者の考え方がそうだから、そういう人しか来ないんです。
まして、貴社にとって、人材は、お客様に納品する「商品」です。
商品のレベルやイメージ(コンセプトともいいます)をキッチリ考えてから、商品を開発し生産しますね。
客層はこうだから、お客さんの求めるグレードはこのぐらい、
となると価格はこれぐらい、原材料はこれ、生産システムはこう、と決まっていくわけです。
売るのが100円ショップなのか百貨店なのか、で品質は全然違いますね。
それと同じだと私は思うんです。
貴社のお客様の要望は、どんな感じでしょうか。
「能力はどうでもいいから、休まずに来てくれる人」
「とにかく人が足らなくて困っているから、明日すぐ入れて」
「新人を教育する時間とヒマがないので、経験5年以上の人」
「技術は未熟でもいいから、明るくて人当たりのいい人」
「会社の理念や方針を理解、共感できる人」
「人件費をあまり出せないので、給料低くても構わない人」
などなど…。
あると思います。
このうち、「その要望には絶対合わせたくない」というのは省き、 当社の特徴にしたい人材像はこれ、というのを選びます。
「人材の質はともかく、すぐに人をいれる」という方針か、 「質の高い人材を送り込む」という方針か、というのは、おそらく両立しませんよね。
工業製品でも、質の低い原材料を使うといいものはできないように、
人間も、残念ながら、生まれて何十年かかって獲得した人間性は、
今さら雇い主ごときが変えられるものではありません。
親も先生も、変えられなかったわけですから。
もうほとんど心はお決まりと思いますが、 ダメ人材を教育してなんとかしようとするより、素質のいい人を取ったほうがいいと、私も思います。
ダメ人材の教育に使っているパワーを、昨今の人手不足の中で、どうやって、 いい人材を探し、来てもらうか、ということに使った方がいいと思います。
素質で、重要なのは、性格、人間性です。
一番変えにくいから。
技術や知識、能力は、あとから何とかなります。
人間性を見抜く面接は、今までの経験で充分、おできになると思いますが、 自信がなければ、そういう経験を持った方や、人を見る高い見識をもった年長の方に、 しばらくメンター(師匠)に、なっていただくといいかもしれません。
私も一度、経営コーチングを受けてみる